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「射精障害 TENGA【テンガ】を使ったリハビリ」 |
「射精障害 TENGA【テンガ】を使ったリハビリ」
射精について、悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
簡単に説明しますと、射精の問題について、大きなものとしては二つあります。つまり、「早く出過ぎてしまう」ことと、「なかなか出なくて困ってしまう」こと。「早漏」と「遅漏」ということです。これらは、適切な治療をすることで治すことも出来ます。
早漏でお悩みの方は多いと思われます。報告では、10人の内に3〜4人は早漏で悩んでいるとも言われています。早漏の治療に関しては、薬で治療することが出来ます。とある種類の抗うつ剤がとても効果的であるという報告が、海外の論文でも発表されています。しかし、抗うつ剤であれば、どんなものでも効果があるというわけではないようです。これについては、専門の医師に相談して処方してもらうことが出来ます。
遅漏については、早漏よりも治すことが難しいです。なぜかというと、昔からオナニーの方法が間違っているために、女性の膣の中で射精をすることが出来なくなってしまっている場合が多いからです。具体的に言うと、強く握りすぎてしまったりして、オチンチンに対する刺激が強すぎるといったことが多いです。よくある例としては、畳やフトンにこすりつけないと射精出来ないとか、足をピーンとのばしていないと射精出来ないなんて方もいらっしゃいます。このような場合に対する治療方法としては、オナニーの方法を改める、ということが勧められています。しかし、昔からしているオナニーの方法を改善していくというのはなかなか難しいです。そこで私は「TENGA【テンガ】」が遅漏の治療に応用出来ないかと考えています。TENGA【テンガ】はハード、ノーマル、ソフトと3タイプあり、それぞれの刺激に対応しています。現在、私が治療中の患者では、刺激の強い状態でないと射精出来ない人は、まずはハードタイプを使用してもらい、女女にノーマルからソフトタイプを使用するようにお勧めしています。射精に対する閾値(イキ値)を下げてやることが出来れば、治療は成功です。
射精の問題に対しては、誰にも相談出来るようなことが出来ずに、お悩みの方も多いかもしれません。敷居が高いと怖がらずに、専門医の門を叩いてみることをお勧め致します。
小掘 善友(こぼり よしとも)
石川県立中央病院泌尿器科医師/日本泌尿器科学会専門医/日本性機能学会専門医 |
「TENGA【テンガ】のデザインが日本を救う!?」 |
「TENGA【テンガ】のデザインが日本を救う!?」
物には何かに使える価値があって、それが機能とか使い道とか呼ばれます。場合によっては、この機能の良し悪しとその価格だけが、物を評価する基準にされてしまいます。とかく発展途上の間や余裕なき生活にあっては、機能と価格だけが焦点です。食品で言えば、栄養度と値段ということになります。美食などはもってのほかです。もちろん偽装ももってのほかですが。
され、デザインとは何でしょうか。機能美などと言われて、確かに物の機能に結びついた美的外形もあります。ですが、デザインはまずはそれをもつ人や使う人の心地よさに関わるものではないでしょうか。人目を意識して人目に気持ちよいのがデザインです。いいデザインは心地よい、のです。その意味で、TENGA【テンガ】はまずは使用する前から心地よさを醸し出しています。性に関わる『道具』がどちらかと言えば、デザイン性が驚きです。極端な話、誰に見られても構わないような場所に置いておける性のグッズなど、他にあるでしょうか。人目を忍ぶことの快楽を否定するつもりはありませんが、性が人目を忍ぶもの故にマイナスに作用する事柄も多くあります。この国でのHIV感染の増加もそのひとつでしょう。
だから、人目にあえて意識させる動きは非常に重要だと思います。私もかつてゼミの学生と一緒に、コンドームのパッケージをデザインしたことがあります。HIVの問題をゼミのテーマにした一つの帰結がコンドームのデザインでした。人目に向かうデザインは大事です。TENGA【テンガ】はその機能もさることながら、そのデザイン性でもって、この国のセックスカルチャーを動かそうとする秀逸な一品でしょう。
岡原 正幸(おかはら まさゆき) 慶應大学文学部准教授/専攻:感情社会学・文化実践 |
TENGA【テンガ】「必要は発明の母」 |
「必要は発明の母」
TENGA【テンガ】を初めて知ったのは今から約2年半前の某雑誌。手に障害のあるボクに、その掲載されたページを開き見せてくれたのは、何を隠そう、岡原先生のゼミに所属する女子学生でした(笑)。
数日後、アダルトグッズのサイトで購入したものの、上手く挿入することができず、あえなく断念。ほんの少しの時間、身も心も意気消チンしたが、すぐに頭を切り替えて、何が原因で挿入できなかったのか、どうすれば挿入できるのかを考え始めていた。
原因の1つは手に障害があること。握力が少ない上に、手首や肘の関節が曲がっているためTENGA【テンガ】を思うように握れない、動かせない。もう1つは、安定して座っているにはある程度の整った環境が必要なこと。車椅子上であれば肘掛けや背もたれ、ベッド上であれば手すりなどを握ったり、身体を預けたりしなければならない。つまり片手は塞がっているため、片手でTENGA【テンガ】を操ることになる。
原因さえわかればあとは簡単。TENGA【テンガ】を手を固定できる器具さえあればいいのだ。早速、知り合いの作業療法士数人にTENGA【テンガ】のサンプルを渡し器具の制作を依頼。数カ月の試行錯誤と数々の試作を重ね、ついに専用の自助具(カフ:写真)が完成し、存分にオナニーライフを満喫している。
で、どうしてTENGA【テンガ】さんや作業療法士さんなど色んな人たちに協力してもらってまでオナニーしたいのか、とよく聞かれるけれども、これも答えは簡単。気持てぃ〜ことをしたいから(笑)。そしてそれがボクの全ての原動力でもある。なにがしかの障害があってTENGA【テンガ】が使えないと悩んでいる方がいれば、気軽に相談して下さい。
熊篠 慶彦(くましの よしひこ)
特定非営利活動法人ノアール理事長/身体障害者の性的問題に関して活動 |
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